接着強さ等の各種試験
異種材の接着強度を測る
接着強さ試験や
素材選定に役立つ
素材比較試験を行っています。
接着加工時の試験について
こんなお悩みはありませんか?
新製品開発時や既存製品の接着加工において、
品質の維持・向上のためには接着試験による検証が不可欠です。
しかし実際に試験を行う際、こんなお悩みを抱えるケースが少なくありません。
初めて、又は従来とは大きく異なる
製品を開発するケース
- そもそもどんな試験が必要なのか、よくわからない。
- どこの試験機関を利用すれば良いのかわからない。
- 試験結果を評価するだけの知識・経験がない。
割高な料金で不必要な試験を行っていたり、
逆に、正しい評価に必須の試験をしていない、といったケースも見受けます。
実際に試験サービスを
利用する際のご不満
- 接着加工業者ではなく、別機関に依頼しなくてはならず面倒だ。
- メーカー比較試験はメーカー別に持ち込まなくてはならず面倒だ。
- 接着強さ試験と耐火試験を同じ試験機関がやってくれず面倒だ。
- 最低でも半年待ちといわれ困っている。
そもそも一般的な接着加工会社では、試験設備を保有しておらず、専門の試験機関に外注するケースが大半です。
複数メーカーの素材を比較する場合も、メーカーごとに持ち込まなくてはならず、お客様のご負担は想像以上です。
また試験によっては1年以上も待たされるケースがあり、予め開発スケジュールに織り込んでおく必要があります。
ご安心ください!接着強さ等の各種試験プランが、お客様のお悩みを解決します。
接着強さ等の各種試験プランとは?
岩谷住建では、接着加工分野において「専用の試験設備を保有」し、豊富な試験の経験・実績」を駆使し、お客様のご要望にお応えする体制を整えております。
新商品開発時の「基礎データの取得」、既存製品の「品質管理データ」の取得の際に、岩谷住建の材料(性能)試験および接着(強さ)試験をぜひご利用ください。
- 複数メーカーの異種材を接着する際に行う「接着(強さ)試験」
- 新しい素材を選定する際に行う「素材比較テスト」
- 接着強さ試験以外の耐火などの「特殊な試験」
ワンストップ工程による窓口一本化により、期間も費用も大幅に圧縮できる岩谷住建の「接着強さ等の各種試験プラン」。新商品開発時に必須の素材選定~接着加工~各種試験データ収集、さらに本生産時の品質管理に至るまでワンストップでご提供しております。
お客様の製品開発に力を発揮するのはもちろんのこと、素材メーカー様が岩谷住建に委託する際、「品質管理上、貼り合わせ後の試験データもちゃんと添付してほしい」といったご要望にもきめ細かく対応できるから、安心してご利用いただけます。
岩谷住建の接着試験の強み
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専門家のアドバイスで無駄のない試験が実現
そもそもどんな試験が必要なのかがわからず、過剰な試験をやってしまう、あるいは検証するために必要な試験ができておらずやり直し、といったケースをよく耳にします。
岩谷住建では、素材や加工に関する豊富な試験受託実績とデータ蓄積から、新製品開発試作段階や量産化開始前など、フェーズごとに「どの試験が必要か」について専門家が丁寧にアドバイスいたします。また結果に対する評価についても、一緒に検証し、問題点や改善点をしっかり指摘するので安心です。
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試作〜試験までワンストップ。
窓口一本化を実現接着加工に関する専門の試験設備を保有しているため、試作から試験までワンストップで実施が可能。「静的試験」、および複数メーカー複数素材の「接着強さ試験」や「メーカー比較テスト」な度、接着加工に関する試験について広くカバーしています。
窓口も1本化でき、お客様のお手間を取らせません。試験込みで接着加工サービスを提供しているため、無駄な時間とコストを圧縮したいお客様にお勧めです。
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外部ネットワークを駆使し、幅広い領域をカバー
岩谷住建の社内設備で行っていない耐火・吸音試験についても、素材メーカー、および外部機関と連携することで、スムーズな対応をお約束いたします。もちろん窓口は岩谷住建が行うため、お客様のご負担は軽減されます。
また試験実施までの待機時間の長さについては、弊社にご相談いただければ大幅に軽減できるケースもあります。早めにお声がけ頂ければきっとお役に立てると思います。
接着に関する試験
接着に関する試験・測定方法は次の3つに大別できます。
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① 一般性状試験
物性に関する試験・測定方法
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② 接着強さ試験
接着の強さに関する静的及び動的試験・測定方法
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③ 環境試験
接着後、外部条件(温度・太陽熱等)に暴露された時の抵抗性又は、耐久性に関する試験・測定法
接着強さ試験
「接着物(接着製品など)の接着の良否を判定する」ために、直接的で大きな意味を持つ方法は、「接着強さ試験・測定方法」です。また、接着剤の品質管理上の良否を判定するのも最終的には「接着強さ」で表示されることが多くあります。
接着強さには、いわゆる静的な強さ、動的な強さ(衝撃、疲労など)、クリープ接着強さ、さらには、環境条件下(耐候性、あらかじめ設定された温度・湿度条件下など)での静的、動的及びクリープ接着強さ、耐熱性、耐薬品性などの接着強さやこれらの条件の組合せによる接着強さなど、接着の耐久性や信頼性を検討するための接着強さ等があります。
また、接着強さ試験では、荷重の掛け方により、純粋な引張り、せん断、はく離及び曲げなどの応力、さらにはこれらの複合応力の作用があります。接着破壊の力学理論はある点まで解析されていますが、有限要素理論やエネルギー論を用いた接着界面の精密な理論解析は未だ完成の域には達していないのが現状です。
※岩谷住建の万能試験機は主に接着強さを静的な試験(引張、圧縮、曲げ)で実施し、お客様の求める性能に合致した接着剤や作業方法を選定。自社内で対応出来ない試験に関しては素材メーカーや外部の試験機関を活用し、対応しています。
試験項目 | 試験方法 | 被着材の種類 | |||||||||
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金属 | 金属・薄板 | プラスチック | プラスチックシート・フィルム | 強化プラスチック(FRP等) | ゴム | ゴムシート | 木材・木質材料 | 綿帆布 | ビニールレザークロス | ||
引張接着強さ | JIS K 6849(接着剤の引張接着強さ試験方法) | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
引張せん断接着強さ | JIS K 6850(接着剤の引張せん断接着強さ試験方法) | 〇 | 〇 | ||||||||
JIS K 6851(接着剤の木材引張せん断接着強さ試験方法) | 〇 | ||||||||||
JIS K 6868-2(接着剤-構造接着のせん断挙動の測定 -第2部:厚肉被着材を用いた引張試験方法) |
〇 | ||||||||||
圧縮せん断接着強さ | JIS K 6852(接着剤の圧縮せん断接着強さ試験方法) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
割裂接着強さ | JIS K 6853(接着剤の割裂接着強さ試験方法) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
はく離接着強さ | JIS K 6854-1(接着剤-はく離接着強さ試験方法- 第1部:90度はく離) |
〇 | 〇 | ||||||||
JIS K 6854-2(接着剤-はく離接着強さ試験方法- 第2部:180度はく離) |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
JIS K 6854-3(接着剤-はく離接着強さ試験方法- 第3部:T形はく離) |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
JIS K 6854-4(接着剤-はく離接着強さ試験方法- 第4部:浮動ローラー法) |
〇 | 〇 | |||||||||
衝撃接着強さ | JIS K 6855(接着剤の衝撃接着強さ試験方法) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
JIS K 6865(接着剤-高強度接着接合の衝撃条件下 における動的割裂抵抗性試験方法-くさび衝撃法) |
〇 | 〇 | |||||||||
曲げ接着強さ | JIS K 6856(接着剤の曲げ接着強さ試験方法) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
クリープ破壊接着強さ | JIS K 6859(接着剤のクリープ破壊試験方法) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
くさび破壊接着強さ | JIS K 6867(接着剤-構造接着接合品の耐久性試験方法-くさび破壊法) | 〇 | 〇 | ||||||||
ねじり接着強さ | JIS K 6868-1(接着剤-構造接着のせん断挙動の測定 -第1部:突合せ接合中空円筒ねじり試験方法) |
〇 | |||||||||
疲れ接着強さ | JIS K 6864(接着剤-構造用接着剤の引張せん断疲れ 特性試験方法) |
〇 |
備考:○印は、適用試験を示す
なお、被着材の異種の組合せ及び既出以外の被着材との組合せの接着強さ試験は表記中の試験に準じて行うものとする
環境試験
耐環境性や耐薬品性等は、種々の環境条件、例えば、温度や湿度条件、さらには種々の応力の作用(静的、動的、クリープ等)、連続高温や低温、超低温条件、熱衝撃、放射線や光線(紫外線、赤外線、可視光線等)、振動、高圧、低圧、真空等、種々の条件の組合せや繰り返しサイクル等、条件の組合せは無限に近いものがあります。
これらの組合せ条件の設定は、接着製品の使用される環境条件という要求性能により決定されるもので、得られるデータは、千差万別であり、全ての耐環境性を推定する一般式のようなものを導き出すことは非常に難しいものです。
JISに規定されている試験・測定方法
- 接着剤の耐水性試験方法
(JIS K 6857-1973) - 接着剤の耐薬品性試験方法
(JIS K 6858-1974) - 接着剤の耐候性試験方法通則
(JIS K 6860-1974)
材料試験
材料試験は、一定荷重あるいは一定変形ごとに加力を止め、材料(試験片)のひずみや変形の度合いを測定する「静的試験」と、実際に材料が受けると想定される力を材料に加える「動的試験」に分類されます。
材料の性質には機械的性質の他、電気的性質や化学的性質など多くの種類があり、材料試験にはこれらの試験も含まれますが、単に材料試験という場合は機械的性質の試験を指すことが一般的です。
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静的試験
材料試験の中でも一番多いポピュラーな試験です。
静的試験は、材料に対してゆっくりと力を加えていき、一定変形ごとに加力を止め各部のひずみや変形の度合いといった機械的性質を測定する試験方法です。時間や加力速度の影響を受けないことを前提としているため、遅い速度で加力することが一般的で、試験法には、引張・圧縮・せん断・ねじり試験やクリープ試験などがあります。
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動的試験
動的試験はキーボードを1万回打刻した際の摩耗やドア開閉を1万回した際の破損など、モノを動かした状態でデータを取る試験です。
加力時間や速度・周波数などの差による影響を考慮し、実際に材料が受けると想定される力によるひずみや変形の量などの動的性質を測定します。
静的試験に比べて速い速度で繰り返し力を加え、疲労や衝撃による破壊を測定することが一般的で、試験法には、衝撃・疲労や摩擦・摩耗・発熱試験などがあります。
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クリープ試験
高温状態で試験片に一定の荷重を長時間加え、変形量や破断するまでの時間を測定する試験です。
通常、試験片に一定の荷重をかけた場合、変形はそれ以上変形しないところで止まります。
しかし、高温下ではゆっくりとした変形が続きます。この現象を「クリープ現象」といいます。
万能試験機
弊社保有の万能試験機(材料試験機)では、主に静的試験である引張り試験、圧縮試験、3点曲げ試験などを行います。
プラスチック・ゴム・金属・木材などの試験片から「引張り強度、伸び、降伏点、耐力、応力、曲げ荷重、曲げ強さ、曲げ弾性率』などの機械的性質を測定します。
インストロン製万能試験機
最大荷重容量 50kN
- 試験速度:0.001~600mm/min
- 荷重測定精度:ロードセル用容量の1/1~1/500まで
指示値の±0.5% - データサンプリング速度:最大1mSec
(1KHz)
試験用治具
- 特注平面引張試験治具:40x40試験片対応対応温度-40~+350℃
- くさび形引張治具:厚み0~17.6mmまで対応。対応温度-70~+250℃
- 圧縮治具:150Φテーブル、対応温度-70~+350℃
- 3点曲げ治具:幅50mmX長さ10~200mm、可能容量:5kN、対応温度-70~+350℃
- ボード用3点曲げ治具:幅300mmX長さ800mm、
- 可能容量:10kN、常温域(環境槽使用不可)
- 環境槽:-70~+350℃