不透湿合板
不透湿シートを張り合わせた
岩谷住建オリジナルパネル
不透湿合板とは
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収蔵庫の天井・壁・床の内
装下地 -
屋根・床下地
基材に合板やMDF、パーティクルボード等を用いて透湿抵抗の高い不透湿のシート(PETアルミ紙)を貼り合せした岩谷住建オリジナルのパネルです。
不透湿シートの表面のPETは、高い耐湿性はもちろんのこと、優れた耐熱・遮光性を誇り、臭気や有害物質の影響を遮断する効果が期待できること。さらに金属光沢による見た目の高級感もあり、美術館や博物館、神社仏閣などの「所蔵庫の内装下地」として注目を集めています。
近年では、全国の著名な美術館や博物館の新設・リニューアル時の標準仕様として、岩谷住建オリジナルの「不透湿合板」があらかじめスペックインされることが増えています。
また、住宅の「屋根の下地材」として、裏側に断熱材を貼り付けて使われるケースなど、その品質の高さからさまざまな用途にご利用いただける製品です。
不透湿度合板の特長
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湿気を通さない
性能とコスト両方のバランスを考え、湿気を通さないアルミ箔を表面のシートに採用。さらに、アルミの保護や劣化(白さび等の発生)を防止するため、PETの樹脂を表面にコーティングしています。
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有害物質を通さない
建物や躯体側から発生した有害物質が収蔵庫内の保存物に影響しないよう、高い遮断効果を実現しています。特に、お客様からご質問の多い「蟻酸」や「釘打ち時の性能劣化」についても「問題なし」、という認識をしております。
また、JAS規格最上位のF☆☆☆☆(エフ・フォースター)の合板を採用しており、不透湿合板自体からホルムアルデヒド等の有害物質が発生することもありません。
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遮熱性能が高い
熱伝導率の高いアルミを使用することで、外部から熱を受けても表層側に放射することが可能です。裏側や内部に熱を通すことはありません。
製品概要
お客様のご要望に合わせて、素材・サイズのカスタマイズが可能です。
- 基材
- 合板やMDF、パーティクルボードのほか、ご希望に応じます。
- 厚み・長さ
- 規格品であれば、どんなサイズにも対応いたします。
※幅に関しては不透湿シートの幅が1015mmのため、1000mmまでとなります。
1000mmを超える幅寸法の繋ぎ部分は通常アルミテープ処理となります。 - 不透湿シート
- 片面仕様と両面仕様がお選びいただけます。
- 裁断
- 貼り合わせ後、ご希望の仕様・サイズに合わせたカットも可能です。
*写真はパーティクルボード20mm厚に両面不透湿シート貼り仕様です。
品質・性能
不透湿合板の品質・性能について、各種試験データをご紹介します。
品質性能試験結果
財団法人 建材試験センターにて、JIS A 1324(カップ法)にて透湿性試験を実施いたしました。試験体として合板12mm厚(910mmx1820mm)1枚から300mmx300mmに切り出し、(同一合板使用)不透湿シートであるPETアルミ紙を 貼付したもの3枚と貼付しない3枚を使用し、透湿性能の比較試験を行った結果は、下記の通りとなっています。
試験結果からは、不透湿シート(PETアルミ紙)を貼付した不透湿合板は湿気を全く通さないことが証明されています。
試験報告書詳細PDFダウンロード試験結果(一般的な合板との比較)
項目 | 単位\試験体 | 不透湿合板(合板+PETアルミ紙) | 合板 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
No.1 | No.2 | No.3 | No.4 | No.1 | No.2 | No.3 | 平均 | ||
平均温度(*1 ) | ℃ | 23.3 | 23.3 | ||||||
平均相対温度(*1 ) | % | 51 | 51 | ||||||
平均水蒸気圧温(*1 ) | Pa | 1459.9 | 1459.9 | ||||||
透湿抵抗Zp | x10m-3(m2・s・Pa)/ng] | 500以上 (*3) |
500以上 (*3) |
500以上 (*3) |
500以上 (*3) |
4.88 | 4.88 | 4.91 | 4.89 |
透湿係数 Wp | [ng/(m2・s・pa)] | 2以下 (*3) |
2以下 (*3) |
2以下 (*3) |
2以下 (*3) |
205 | 205 | 204 | 205 |
- 測定期間中の恒温恒湿装置内の平均値である。
- 実測値(平均温度及び平均相対湿度)から算出した値である。
- カップの質量増加が240時間で0.2g以下であったため測定を終了し、湿度係数を2[ng/(m2・s・Pa)]以下(透湿抵抗を500[x10m-3(m2・s・Pa)/ng]以上)とした。